夜勤という仕事について

特別養護老人ホームやグループホーム、ケアハウスなど、利用者が入居する介護施設では2交代制あるいは3交代制をとっており、介護職員が交代で夜勤になる。正社員であれば週に1回から2回、月に4回から5回程度の割合で夜勤勤務となる。介護職で夜勤を担当できるスタッフは少ないため、夜勤ができる人は重宝される。夜勤勤務は2交代制であれば16時か17時頃から翌朝10時頃まで。3交代制であれば夜22時頃から翌朝8時頃まで仕事をする。3交代制の場合、16時頃から22時頃までの準夜勤になる場合もある。なお、8割以上の施設が2交代制を採用しているようだ。

夜勤の日の主な仕事は入居者の夕食の準備や介助、就寝準備、排せつの介助、見回り、翌朝の朝食の準備と介助などだ。また、入居者が夜間に体調を崩した場合、医療機関と連携をとるなどの対応をする。日勤に比べると利用者の動きが少なく、落ち着いて仕事ができると考える人もいる。夜勤の勤務時間が16時間を超える場合、2時間休憩をとることが義務づけられていて、順番に仮眠をとれる介護施設もある。ただし入居者の少ない介護施設では、介護スタッフが1人で夜勤担当になる場合もあり、責任感が求められる。

夜勤で働く場合、正社員では手当がつき、派遣社員でも時間帯によって時給が割り増しになる。また、夜勤明けの翌日は休みになるケースが多い。給与が高くなることや生活のリズムを維持できるという理由から、夜勤専門で働く介護スタッフも存在する。